ふくしま海洋科学館学習指導の手引き -076/097page

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Red Data Book

Red Data Book

●絶滅危惧種とは

 日本列島は、南北に長く伸びていて、各地域により多様な気候や自然環境を有しています。同時に、多様な環境のために生息する生き物たちも、変化に富んだ さまざまな種類が存在じています。

 しかし、現在、森林の伐採などによる森林の減少や改変・河川や沿岸の水質汚濁や汚染、または乱獲などにより、、その生活基盤を脅かされ、人知れず姿を消しつつある生き物たちも少なくありません。

 このように、さまぎまな要因によりその存在が脅かされ、絶滅の危機に瀕している生き物たちを「絶滅危惧種」と呼んでいます。

●レッドデーターブック

 種の絶滅を防止するためには、まず絶滅の危機に瀕している生き物たちは何かを知ることが大切です。そこで環境省では、全国に生息・育成する野生生物のうち、絶滅のおそれがある生き物たちを調査し、その生息状況を明らかにする資料としてレッドデータブックを作成しました。

 このレッドデータブックでは定義を次のように大き く7段階に分け、さらに絶滅危惧種1(ローマ数字)類を絶滅危惧1(ローマ数字)A類と絶滅危惧1(ローマ数字)B類に分けています。

カテゴリー 定義
絶滅(EX) 我が国ではすでに絶滅したと考えられている種
野生絶滅(EW) 飼育・栽培下でのみ存続している種
絶滅危惧種1(ローマ数字)類
(CR+EN)
絶滅危惧1(ローマ数字)A類(CR) ごく近い将来における絶滅の危惧の危険性が極めて高い種
絶滅危惧1(ローマ数字)B類
(EN)
1(ローマ数字)A類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種
絶滅危惧種2(ローマ数字)類(VU) 絶滅の危機が増大している種
絶準絶滅危惧(NT) 現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては絶滅危惧に移行する可能性がある種
情報不足(DD) 評価するだけの情報が不足している種
地域固体群(LP) 地域的に孤立しており、地域レベルで絶滅のおそれが高い個体群

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